本日は実家の片付けや、故人の遺品整理についての悩みについて書いていこうと思います。
まだそんなこと心配ないとお思いの方もいらっしゃると思いますが、専門業者のホームページに掲載されている利用者のかたの年齢をみてみると60代を筆頭に、50代40代の方が多く悩んでおられるようです。人の死は急にやってまいりますので、いざという時の心構えのために最後までぜひお付き合いください。

コロナで実家に帰れず 両親の希望を確認していない
コロナの影響で最近実家に帰っていないかたも多いのではないでしょうか?コロナが発症してもう一年。ご自分の一年とご両親の一年の重みは明らかに違うことをまず、認識いたしましょう。
コロナが原因ではありませんが、昨年母が亡くなりました。母はずいぶん前から意思の疎通ができない状態だったため、亡くなった後どうしてほしかったのか?わからないまま逝ってしまいました。
どうか皆さんのご両親が今お元気なのであれば、こういうこともありますので、是非電話でもLINEでもリモートでも結構ですので、ざっくばらんに亡くなったときの話をしておいていただきたいのです。
人は必ず死にます。
去る人、残る人のその後を尊重するために、現実から目をそらず、元気なうちにざっくばらんに「どうしたいのか?」話をしておきましょう。
それが今回一番重要なポイントです。

故人の希望が明確ではない場合の心構えと業者の選び方
そういう私も結局母がどうしたいのかわからないまま残されたものです。私の母は長年、介護事業所の個室におりまして、そこで息をひきとりました。私はまだ仕事をしており、死に目には会えませんでした。
もぬけの殻になった部屋から出ていかねばなりません。しかし、女ひとりすべての家財を引き取るわけにはいきません。また、コロナということもあり、部外者が介護事務所を頻繁に往来することもはばかられたので、限られた時間のなかで対応を迫られました。
結局私が大事にした点は次の通りです。
1 私が選んだことを母も喜ぶはずと考える
2 業者は「件数をこなしている業者」を3つ選び 同じ日に見積させる
3 泣く泣く捨てるものは 写真に撮っておく
私がえらんだことを母も喜ぶはずと考える
経験された方ならお分かりとおもいますが、「残された品々」=遺品をどうすればいいのか?途方にくれます。なんでも捨ててしまったら「冷たい人間だなという感情にさらされるから」かもしれません。
私の場合は、自分の感覚を信じて必要のあるなしを決めました。
正直これが正しいのか?間違っているのか?誰にも分りません。
互いの関係がどうだったか?にゆだねられるので、その感覚を頼りに決めていくほかないようです。
そして、そう決めた自分を決して故人が責めたりはしないと信じるほかありません。
私はそうすることに決め、整理を始めました。
業者は「件数をこなしている業者」を3つ選び 同じ日に見積させる
大半の方は、このような専門業者を検索するのは人生初だったりします。ほとんどの方が検索の際
「遺品整理 相場 自分の住んでいる地域名 おすすめ」などで検索すると思います。
当初私もそうでした。ただ、そうなると決めるまで時間がものすごくかかってしまい、期限に間に合いそうもなかったために、自分の地域をカバーしてくださる業者の中から、取扱件数の多い順に3つ選び見積をしていただくように依頼をしました。
評価の点数よりも、なぜ取り扱い件数の多さを重視したか?という点ですが、これはそれだけ経験値を積むことができる会社かもしれないという期待からです。
今、この業界に期待することはただ言われたことをするだけではなく、残された人や品の中から、価値のあるものは見つけ出し、それを故人に代わって伝えて差し上げられるかどうかなのです。
ここができる業者はずっと選ばれ続けるでしょう。
ですが、件数をこなせない業者の場合、人手不足が一番の要因ですが、とにかく品を家から出すことだけで精一杯なので、価値あるものがあったとしても気づくだけの経験値を育てられないのです。結果的に価値ある存在を知るチャンスを逸する、損をする、ということになりかねません。
よって、私は評価が高いということよりも、たくさん件数をこなしている業者にこだわったのです。
泣く泣く捨てるものは 写真に撮っておく
家財道具の中でも、大型のものはいくら思い出があったとしても、引き取れない場合もあります。その場合は、ぜひ、写真に撮っておきましょう。それだけで随分と気が収まったものです。
私の場合は、母が使用していた鏡台や柳後織などを写真を撮り、廃棄いたしました。
写真を撮ることであとで見返すこともできるので、本当にお勧めです。

結局、費用が安いだけでは私たちは満足できない
見積をするとわかります。それほど大差はないのです。そうなると、結局どこで選ぶのか?それはちょっとしたスタッフの方の心遣いの差です。
今回の話は、生ごみを捨てる時の話ではありません。ただ綺麗に整理整頓や廃棄されればいいのではないのです。
同時に、私たち残されたものの心の中も整えたいのです。
よって、スタッフの方の心遣いがどうなのか?ここも判断材料にしてみてください。
この記事が皆様のお役に立てば幸いです。
では本日はここまで。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
2021年2月6日 TAKE
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